イスラエルのスタートアップ企業と仕事をしてみて学んだこと
イスラエルのスタートアップといえば、シリコンバレーのスタートアップに負けずとも劣らない人気と注目を集めていることは、ITやハイテク業界に興味がある方ならもはや常識だと思います。
オープンイノベーションなどと言われ、自社の生き残り戦略を考える歳に、他社技術・戦力を活用する事業モデルに注目が集まっていますが、
イスラエルのスタートアップ企業と出会う方法
私たちがActiView社を知ったのは、JIIN(Japan Israel Innovation Network)という日本・イスラエル双方の経済産業省、大使館、貿易振興機講、経済団体などが軸となって運営している経済協力プラットフォームが、2018年5月に東京で開催されたイベント「日本・イスラエル ビジネスマッチングイベントXR(AR/VR/MR) & AI~In Tokyo」でした。
JIIN・イスラエル大使館主催のイベントはこちらでご覧になれます。
https://israel-keizai.org/events/event/
このイベントは春(日本)と冬(イスラエル)に交互で開催されていて、私たちが参加した2018年5月の会はスタートアップ7社のピッチがありました。
私たちが代理店をしているActiView社もその中の1社でしたが、他の6社は軍需技術を活用した画像処理系スタートアップだったのを覚えています。
(ちなみに、2019年春のイベントでは、空間位置情報を把握するテクノロジースタートアップが多数来ていました)

出展:https://unsplash.com/photos/Ws4wd-vJ9M0
私たちが参加したのはXR、AI、ロボティクス系のイベントですが、この他に医療や農業分野のスタートアップを読んでくるイベントも開催されています。
大使館の担当者さんから色々いただいた資料によれば、イスラエルは人口700万人の小国ですが、ちょっと信じられないぐらいたくさんのスタートアップが様々な分野でしのぎを削っていることがわかりました。
参考メディア:「The Thriving AI Landscape In Israel And What It Means For Global AI Competition」Forbes、2018年9月24日、
イスラエルスタートアップとの連携を模索されている方は、在日イスラエル大使館経済部にコンタクトをとり、情報ルートを確立されることをお勧めします。
イスラエルのスタートアップ企業とうまくビジネスを構築する方法
さて、そんなイスラエルスタートアップのActiView社ですが、弊社は日本の代理店をさせていただくことになりました。
イスラエル企業との連携については色々なルートからの情報を頼りにしましたが、基本的には国際ビジネスの基本通りで付き合えると思います。
ActiView社に限ってのことかもしれませんが、私たちが約1年付き合ってきて得た教訓としては次のようなものです。
- 技術力は高い。明確にリクエストすればイメージ通りに開発してくる。(逆に不明確なままだと始まらない)
- スピード感がある。ActiView社は2週間1サイクルのいわゆるペアプログラミングを実施している。この開発サイクルを理解した上で、日本側も動きをとればスピード感を失わずにサービス構築が可能。
- 提案はロジカルに。これはイスラエルに限らないが、なぜその行動をしなければならないのか。なぜ、今のままではダメなのかなど理由を明確にした上で共有し、ゴールへのシナリオ展開もしっかり共有すること。そのためには、かなりの語学力、説得力、納得させる人間力などが必要かもしれない。
- チームワークがいい。全員兵役を経ているせいか、リーダーシップの所在やリーダーによって統率されることに全員がなれている。日本のスタートアップだと、取締役の間でも方向性がバラバラなんてことがままあるが、ActiView社を見ていると、そのような意見の違いはほぼ無く、また、ある場合は比較的すぐにチームから離脱(退職)しているようだ。
- 若い。イスラエルという国家そのものが高齢化社会の日本よりも若いこともあるのかもしれないが、シリコンバレーのスタートアップなどに比べると少なくともActiView社は非常に若い。そんな彼らの長所を生かすような連携の仕方をできれば、要求品質を満たす製品・サービスを手に入れることができる。
個人的な体験ですが、威勢のいいイスラエルスタートアップとの連携を図る際の参考になれば幸いです。
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